茶所 宇治
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宇治の回り方
JR宇治駅からスタートし、お茶屋が軒を連ねる宇治橋通りで日本茶を一杯頂く。さらに進むと、平等院の表参道が右手に見える。まずは世界遺産 平等院にお参りしよう。
美しい鳳凰堂や庭園を堪能したあとは、裏から出て橘島へ渡る。吹き抜ける風がとても気持ちいい。
朱色の欄干が特徴的な朝霧橋を渡り、世界遺産 宇治上神社へ。簡素な作りに見えるかもしれないが、それもそのはず、日本最古の神社建築だからだ。ぜひ立ち寄ってほしい。
その後、風情ある「さわらびの道」を抜け、宇治橋がゴール。
紅葉の時期は朝霧橋を渡って右手、興聖寺をオススメしたい。琴坂は両脇のもみじでトンネルができ、とても美しい。
日本茶の三大銘茶の一つ 宇治茶
日本茶の三大銘茶といえば、静岡・宇治・狭山と言われている。そんなわけで町中もお茶の老舗が多い。長く都で愛された宇治茶と、江戸で愛された静岡茶・狭山茶はそれぞれ特徴がはっきりしており、丁寧に入れられた緑茶を飲めばはっきりと違いがわかる。
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と言ううたい文句があるが、これは狭山の茶摘み歌であって世間の評判ではない。が、特徴をよく捉えているように思う。
源氏物語の最後の章「宇治十帖」の舞台 宇治
源氏物語が書かれた平安中期、宇治は貴族の別荘が多く営まれていた。世界遺産平等院も元は藤原道長の別荘であった宇治殿を息子の頼通が寺院に改めたものだそう。
藤原道長(966~1027)に気に入られ、道長の娘彰子の女房として宮仕えをしていた紫式部は、源氏物語全54帖の最後の十帖を、ここ宇治を舞台に書いた。光源氏は源氏物語の主人公として周知の通りだが、最後の十帖の主人公は光源氏ではない。
大雑把にあらすじを言うと、主人公は、薫(かおる-男)と匂宮(におうのみや-男)だ。
表向きは光源氏の子とされているが、実は柏木(光源氏の息子の親友)と女三宮(光源氏の二番目の正妻)との間にできた不義の子 薫。と、光源氏の孫 匂宮が、宇治八の宮の三姉妹をめぐって織りなす悲恋物語だ。言わずもがなだが、内容、人生観、価値観がとてもおもしろい。さらっとでいい、内容を知っておくと、また違った旅になるだろう。
京都旅行と本
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